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三原 隆嗣
PSAM4, ,
高速炉モデルプラントの原子炉停止時の安全向上に資することを目的として,評価用に設定した定検時系統運用計画を基に炉停止時レベル-1PSAを実施した。事故シーケンスの定量化に当たっては,猶予時間が十分に長いことを考慮し,機器の修理効果に加えて計画メンテナンス状態の系統の復帰操作や代替手段確率操作を考慮した。評価結果を基に支配的シーケンスを同定するとともにリスク増加の支配要因やリスク低減要因を分析し,定検時系統運用計画策定への提言事項,停止時事故管理方策案としてまとめた。本評価で対象とした定検時系統運用計画では,計画メンテナンス系統の存在により機能の多重性が減少する場合がありえるが,猶予時間が十分に長いことから事故時対応操作の効果(成功確率)が大きく,結果的に停止時のリスクは十分に小さくなっている。安全の維持・向上のためには,定検時のプラント運用に応じた事故対応方策の整備が重要である。